総入れ歯に対する思い

 総入れ歯で苦労されている方のお話を聞きますと、「家族と同じものが食べれない」「お嫁さんが作ってくれた料理だから痛いのを我慢して食べている」「食べれないから温泉旅行に行きたくない」・・・・日常生活を超えて気持ちの面まで病んでしまっている事に気づきました。総入れ歯の治療を乗り越えることが私の使命だと考えております。

総入れ歯は当たり外れではない‼

 「入れ歯は当たり外れがある」とか「技工士が良ければよい義歯が入る」と言われる方がいらっしゃいますが、私は決してそのようには思っていません。

総義歯学(総入れ歯)は歯科治療の基本

 総入れ歯の治療というのは、歯が全くない状態から作り上げていく治療ですので、非常に多岐にわたる知識が必要になります。それらの知識は、虫歯の治療から歯周病治療に至るまで直接的に役立つものばかりだと実感しております。私はこのような考えから総義歯治療をとても大切に考えております。

体に調和した総義歯が良い総義歯という考え

 型取りが悪かった・かみ合わせの時にずれて咬んでいた・・・総入れ歯がうまく合わないときは、どこが悪いのか理由を探そうとするものです。型取りもかみ合わせもうまく取れていても総義歯はうまく機能しない時があります。私は開院前に勤務していた帯広にありますいのうえ歯科医院でスーパーデンチャー・システムを学んで以来、総義歯は体と調和した時、最大の機能を発揮できると考えています。

衝撃的な言葉

 東京の年間セミナーに通わせた頂いた際、世界的にも活躍されている先生が「総義歯の学問は50年前に完成している」とお話しされました。総義歯の目指すべき目標は確かに今も昔も変わっていないように思います。新しい方法論ではなく、基本に忠実な総義歯の作成を私は心がけています。